仕事で失敗したりして落ち込んだときに、無理してポジティブになろうとする人がいます。
それで元気になれるのなら良いのですが、元気を取り戻すどころか逆効果になってしまうこともあります。
特に心がふさぎ込んでいるときに、「がんばれ!」と励まされても、「もう十分がんばっているのに…。」と焦りを感じてしまい余計にモヤモヤしてしまいます。
東日本大震災のときも、日本中が「頑張ろう!」というメッセージでいっぱいになりましたよね。
あれで元気になれた人はいいのですが、逆に「これ以上、どう頑張ればいいの?」と余計に苦しくなってしまった人も少なからずいたはずです。
昨日も書店の売れ筋ランキングコーナーへ行くと、ポジティブ思考の書籍がたくさん並んでいました。
苦しいとき、つらいときもポジティブに頑張ってさえいれば、乗り越えられる!ということを前面に出したものばかりです。
人生がうまくいっている人には、ポジティブ思考は追い風となってくれますが、心に元気がない人にとってはまったく逆効果になってしまうこともあるのです。
そしてポジティブ思考を信じる人の多くは、心理的に無理をしているようにも感じています。
本当は身も心も疲れ切っているのに、カラ元気で頑張ってしまう…。
頑張っている自分はたしかに、素敵で美しくて誇らしく感じるかもしれません。
でも少しずつ無理が重なって、次第に健康にも影響が出てきます。
仕事で体や心を壊す人は、たいてい限界を超えて頑張りすぎた人なんです。
たまには愚痴の一つでも言って、ガス抜きすることも忘れないでくださいね。
ポジティブの対義語はネガティブですが、ネガティブがどんなときでもダメかといえば、そうではありません。
ネガティブは自分を危険から守るために必要な心理状態の1つです。
大切なのはそのバランス(比率)です。
100%ポジティブだと、体や心に無理を強いることになりついていけません。
また逆にネガティブに偏りすぎると、モチベーションなどが高く保てない。
ベストバランスはポジティブ3に対して、ネガティブ1くらいがちょうどいいのです。
このバランス(比率)であれば、人はネガティブな感情に打ち勝って主体的な行動を選択することができます。
もし自分の中でポジティブとネガティブのバランスが取れていないかな?と感じたら、ぜひ深呼吸してまわりを見渡してみてくださいね!
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