困難な状況に出会った時、人によっては「なんで自分だけが…。」と思ってしまいます。
その感情が何よりもその人を苦しめることになります。
人は自分が何か被害を受けていると感じてしまうと、身の回りのことがすべてネガティブに思えてきます。
「自分が苦しいのは、これまで自分に関わってきた人のせいだ。」
「こんな環境にいるのは、自分の生まれ育った環境のせいだ。」
こんな想いから抜け出せなくなって、被害妄想に縛られてしまいます。
そんな負の感情にどっぷり浸かってしまったら、自分ではなく他の誰かの幸せを願ってみてください。
願いというとスピリチュアルな感じもしますが、ここは騙されたと思ってやってみてください。
ある実験では、がん患者を2つのグループに分け、1つのグループはなにもせず、もう1つのグループには全然面識のない方に健康になるよう祈ってもらったそうです。
もちろん患者さんは祈ってもらっていることなど、まったく知らされていないにもかかわらず、後者ののグループは前者と比較して体調やメンタルがあきらかに良くなったそうです。
この研究では場所を変えても同様の効果が認められたとの報告もあったので、距離や場所に関わらず人の願いには一定の効果があるといえると思います。
興味深いと感じたのは、祈る人とその対象者が面識がないというところ。
つまり誰のために願っても効果があるということなんですよね。自分のためだけに願う人はたくさんいますが、たまには自分以外の誰かを思い浮かべてみるとまた違った感情に気付けるかもしれません。
経済的に困っている人や病気にかかっている人、人間関係で悩んでいる人のために、自分以外の幸せを願ってみてください。そうするとなぜか不思議なんですが、自分の心が落ち着いてくるのを感じられます。
素直で温かい気持ちで誰かの幸せを願うと、それが自分にも返ってくるのです。
愛情や優しさはいくら誰かに渡してしまってもなくなることはありません。
しかし相手からのお返しがないと感じた瞬間に、ネガティブな感情が自分の中に生まれます。
いつでも、誰に対しても、何かを「与えられる人」でありたいものですね。
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